検査

健康診断で肝機能異常と言われたら

健康診断で肝機能障害を指摘されたら

健康診断で肝機能の異常を指摘された場合の当院の対応について、ご案内します。
日本肝臓学会専門医(石井基嗣医師)が診療しています。

①肝炎ウイルスの検査

まずB型肝炎C型肝炎かどうか調べます。

肝機能に異常があればまずB型肝炎C型肝炎がないかどうかを調べることが大切です。

B型、C型肝炎ウイルスが原因の肝疾患か、別の原因の肝疾患であるのかを調べるのがまず検索の第一歩です。
わが国の慢性肝疾患の約7割がウイルス性肝疾患ですから、肝機能に異常がみられたらまず肝炎ウイルスの有無を確認しておく必要があります。

いしい内科・糖尿病クリニックでは毎年6月下旬~10月末まで肝炎ウイルス検診を行っているほか、保険診療ではいつでも肝炎ウイルス検査が可能です。

②アルコールの摂取量、飲んでいる薬、輸血歴を聞きます

B型、C型肝炎ウイルスが肝機能異常の原因ではない場合、その他の検査が必要になってきます。

次に飲酒の有無や、アルコールの量を伺います。※過剰な飲酒とは、1日に純エタノールに換算して60g以上の飲酒(常習飲酒家)をいいます。

アルコール換算量|いしい内科・糖尿病クリニック

肝機能異常で意外に多いのが、薬剤による肝障害です。風邪薬を2,3日飲んだだけでも肝機能障害が起こることがあります。

☞アルコール性肝疾患についてもっと詳しく

③脂肪肝の有無を調べます

脂肪肝を放置するとどうなるの?

いしい内科・糖尿病クリニックの腹部超音波検査

脂肪肝は長期間無症状ですが、気が付かないうちに脂肪肝から慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんへ進行する場合があり、要注意です。以前は脂肪のかたまり(脂肪滴)が肝細胞の30%以上蓄積した状態を指していましたが、最近では5%以上で脂肪肝と診断しています。

いしい内科・糖尿病クリニックでは腹部超音波検査で脂肪肝の有無を検査しています。

☞脂肪肝・脂肪性肝炎についてもっと詳しく

④自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎について

自己免疫性肝炎

自己免疫性肝炎とは、本来ウイルスや細菌などの異物を攻撃して体を守るために働く免疫機能(自己免疫)に何らかの異常が起こり、自分の肝細胞を異物と勘違いして攻撃してしまう肝疾患です。
血液検査で抗核抗体やIgG高値がないかを調べます。

自己免疫性肝炎とは|いしい内科・糖尿病クリニック

原発性胆汁性胆管炎

原発性胆汁性胆管炎とは、中年以降の女性に多く見られる、肝臓内の細い胆管を体内の免疫が破壊してしまう肝疾患です。
胆管が破壊されると胆汁の流れが悪くなり、肝臓内に炎症が起こります。
炎症が進行すると肝硬変や肝不全になることがあります。

⑤肝臓がんがないか

肝臓がんなどの腫瘍がないかどうか調べます。
いしい内科・糖尿病クリニックでは腹部超音波検査で画像診断を行っています。

精密検査が必要な場合、いしい内科・糖尿病クリニックでは単純CTは岩手県予防医学協会、造影CTは岩手県立中央病院と連携し、検査を依頼しています。
※岩手県予防医学協会で検査を行う場合、当院から無料の送迎が可能です。

⑥胆道系の異常はないか(胆石など)

胆のうや胆管に石ができると、胆汁の流れが悪くなり、肝機能異常の原因となる場合があります。いしい内科・糖尿病クリニックでは腹部超音波検査で胆石の有無を調べることができます。

☞胆石についてもっと詳しく

 

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