C型肝炎の治療|いしい内科・糖尿病クリニック|岩手県盛岡市
いしい内科・糖尿病クリニックでは、飲み薬(インターフェロンフリー治療)によるC型肝炎治療を積極的に行っています。
※現在は飲み薬でC型肝炎ウイルスを排除できる時代です。しかもインターフェロン注射を行っていた時代に比べ、副作用はほとんど無く治療が行えます。
直接作用型抗ウイルス薬(DAA)
C型肝炎の「抗ウイルス治療」は、飲み薬だけで治癒する時代です。
直接作用型抗ウイルス薬(DAA)は、C型肝炎ウイルスが肝臓の細胞の中で増える過程を直接抑制する飲み薬です。DAA(飲み薬による治療)の登場により、治療終了後もC型肝炎ウイルスが検出されない状態(ウイルス学的著効「SVR」)を達成できる患者さんがほとんどです。
いしい内科・糖尿病クリニックの飲み薬による抗ウイルス治療
いしい内科・糖尿病クリニックのC型慢性肝炎の治療は、初回治療ならマヴィレット配合錠かエプクルーサ配合錠の2択です。
治療期間が短いのがマヴィレット配合錠(慢性肝炎治療で8週間)、副作用の頻度が少ないのがエプクルーサ配合錠(治療期間は12週間)です。
代償性肝硬変に対しては、エプクルーサもマヴィレットも12週間投与なので、副作用の頻度が少ないエプクルーサを優先的に処方します。治療効果は同等です。
マヴィレット配合錠
マヴィレット配合錠も、セログループ1(ジェノタイプ1)、セログループ2(ジェノタイプ2)のC型肝炎ウイルスを排除するお薬です。
また、セログループ3のC型慢性肝炎や代償性肝硬変の治療も可能です。
マヴィレット配合錠は、C型肝炎ウイルスに直接作用して効果を発揮します。
マヴィレット配合錠は、グレカプレビルとビブレンタスビルという2種類の薬が一つになった飲み薬です。
これらが一丸となってC型肝炎ウイルスに直接作用し、、ウイルスが増える仕組みを阻害することで、体内のC型肝炎ウイルスを排除することが期待できます。
1日1回3錠をまとめて食後に内服します。
※マヴィレットは8週間内服する場合と、12週間内服する場合があります。
- ウイルスのセログループ1または2(ジェノタイプ1または2)のC型慢性肝炎(ほとんどがこのタイプ):8週間
- セログループ3あるいは代償性肝硬変:12週間
ウイルス排除の成功率を高めるため、できるだけ毎日決まった時間にお薬を服用しましょう。飲み忘れた場合は、飲む予定であった時間から18時間以内であれば直ちに1回分を飲んでください。18時間を超えた場合は当日分は服用せず、次の服用時間に1回分だけを飲んでください。
マヴィレットの主な副作用:かゆみ
かゆみがでた場合でも、8週間(あるいは12週間)きちんと内服して、ウイルスを排除することが大切です。いしい内科・糖尿病クリニックでは、かゆみに対して飲み薬や塗り薬を処方して対応いたします。
●マヴィレットによる治療中は、お酒を控えましょう
飲酒は肝硬変の原因になることや、肝がんの危険度が高くなることが知られています。
お薬を服用中は、お酒を飲まないようにしましょう。
エプクルーサ配合錠
エプクルーサ配合錠は適応が拡大され、C型肝炎の進行に関らず、慢性C型肝炎、C型代償性肝硬変、C型非代償性肝硬変のすべてに治療が可能となりました。
エプクルーサ配合錠は、ベルパタスビルとソホスブビルという2種類の薬が一つになった飲み薬です。
1日1回1錠を12週間服用します。
エプクルーサ配合錠は前の治療が不成功に終わった場合や、肝硬変に対する治療のため、高度な専門的な判断を必要とします。いしい内科・糖尿病クリニックでは、必要に応じて岩手医科大学に相談・紹介いたします。
ハーボニー配合錠
ハーボニー配合錠は、セログループ1(ジェノタイプ1)、セログループ2(ジェノタイプ2)のC型肝炎ウイルスを排除するお薬です。
ハーボニー配合錠は、レジパスビルとソホスブビルという2種類の薬が一つになった飲み薬です。
1日1回1錠を12週間内服します。
ハーボニーによる治療のメリット:副作用がほとんどない
デメリット(あえて言えば):マヴィレットに比べて4週間治療期間が長い
●毎日忘れずに服薬しましょう
お薬を飲み忘れると、血液中の薬の濃度が下がり、ウイルス排除が難しくなる場合があります。
できるだけ毎日決まった時間に、お薬を飲むようにしましょう。
●ハーボニーによる治療中は、お酒を控えましょう
飲酒は肝硬変の原因になることや、肝がんの危険度が高くなることが知られています。
お薬を服用中は、お酒を飲まないようにしましょう。
治療が終わった後も、定期検査は受けましょう
ウイルスを排除できた患者さんは、肝がんの発生の危険度が低くなります。
しかし、発がんの可能性がゼロになるわけではありません。
定期的に肝臓の状態を観察するため、定期検査(血液検査や腹部エコー)を受けましょう。
C型肝炎治療は、医療費が助成されます。
C型肝炎に対しては医療費助成が行われており、年齢や所得に応じて医療費が支給される高額療養費制度も受けられます。
現在、厚生労働省と各都道府県では、C型肝炎の治療に対して、医療費の助成を行っています。400万円以上する治療が医療費助成で月1~2万円の自己負担になります。
いしい内科・糖尿病クリニックでは、医療費助成申請の手続きをサポートいたします。