肝臓に問題があるときの症状|いしい内科・糖尿病クリニック|岩手県盛岡市
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、肝臓に障害が起こってもなかなか症状が現れません。熱や痛みなどの自覚症状がないまま病気が進行してしまい、知らない間に肝硬変や肝がんに進行することもあります。
肝炎は自覚症状がないまま病気が進行してしまいます。下記のような症状がある場合はなるべく早めに医療機関で検査を受け、肝炎ウイルスへの感染の有無を調べましょう。早期に適切な治療を実施すれば、肝硬変・肝がんの発症を予防することができます。
脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変などの慢性肝疾患が悪化した時に食欲不振、吐き気とともに強い倦怠感が現れることがあります。また、急性肝炎でもこのような症状が現れることがあります。

血液中にビリルビンという色素が増えている状態で、白目の部分や皮膚が黄色くなってくる症状です。尿の色が番茶のように濃くなったりすることもあります。

皮膚に目立った異常がないのにかゆみがある場合には、肝臓病など内臓の病気を原因とすることがあります。このような肝臓病のかゆみは、全身がかゆい、お薬が効きにくいなどの特徴があります。

肝臓病によるかゆみは、かゆみを起こす物質とかゆみをおさえる物質のバランスがとれなくなることが、原因の一つと考えられています。

肝硬変の男性で乳房が女性のように大きくなることがあります。押すと痛みがあり、しこりを触れることがあります。肝臓での女性ホルモンの排泄力が低下し、血液中に増加するためです。

肝硬変になり肝機能がかなり侵されると、血液の流れが悪くなります。そのため、尿の出が悪くなり、脚がむくむ浮腫や、腹部に水がたまる腹水が見られます。